【FIRE・早期退職】米バンガード「4%ルール」レポート - moneyinfo

【FIRE・早期退職】米バンガード「4%ルール」レポート

【早期退職のための4%ルール】

先日米バンガードは、FIREやインデックス投資の出口戦略の一つの「4%ルール」について、興味深いレポートを公開していましたので紹介します。

レポートリンクはこちらから。

Fuel for the F.I.R.E.: Updating the 4% rule for early retirees

FIREやアーリーリタイア戦略を考える方は参考にしてみると良いかと思います。

【レポート要旨】

数多くのアーリーリタイアメント希望者はリタイア後の40~50年の間に投資ポートフォリオから取り出せる金額を決めるために「4%ルール」を利用してきました。

しかしながら、4%ルールは元々退職後30年の期間を伴う投資家のために設計されたものです!

そして、将来のリターンや手数料、分散投資について、シンプルな仮定に基づいているため、より短い期間や長い期間のリタイアメントプランの実行可能性についてはかなりリスクにさらされる可能性があります。

では早期退職を成功させる可能性を高めるためにどうすればよいのかを、バンガードの基本原則を用いながら説明しています。

【要点】

〇4%ルールで使用している仮定が、早期退職の成功確率を低下させてしまう可能性について述べています。

【リスク①ヒストリカル・リターンへの依存】

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左は、1926年1月から2021年3月までのリターンとインフレ率(幾何平均・ドルベース)
右はバンガードのモデルによって今後10年間のリターンを推定したものです。
インフレを考慮した場合、10年間の実質リターン予測の中央値は、米国株式が2.44%、米国債券が-0.27%となっています。もちろん、バンガードの予想が絶対というわけではありませんが、過去の実績は将来を保証するものではありません。

過去の(良すぎる)ヒストリカルリターンに依存し過ぎた計画は危険です。

【リスク② 退職後の期間の長期化】
4%ルールは、30年の退職期間を持つ投資家を想定して計算されています。
F.I.R.E.の投資家は、最長で50年のリタイア生活を送る可能性があります。
4%ルールは、50年間の退職後を過ごす可能性のある早期退職者には不十分かもしれません。

バンガードの試算によると、4%の引き出し率のまま期間を延ばすと、成功の確率が81.9%から36.0%に減少するとのことです。
自分の目標に合わせて、正しい計画を設計することが大切だとバンガードは述べています。
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【リスク③ 投資手数料】
投資にはコストがかかり、リタイア後のポートフォリオの成功確率を高めるには、これらのコストを考慮しなければなりません。

コストは実際に投資家が手にする純利益を減少せます。コストが高いほど、4%ルールの成功確率は低くなります。

【④国際分散投資すると、4%ルールの成功確率が高まる】

Bengen (1994)は、退職者の安全な引き出し率を計算する際、米国の株式と債券の配分のみを考慮していました。

バンガードの調査によると、グローバルな分散投資はポートフォリオのボラティリティーを低下させることが実証されています。また、バンガード社の最新の10年後の資本市場予測では、国際株式が米国株式を上回る可能性が高いとしています。

このような理由から、ポートフォリオに海外の株式や債券を加えることの効果を検討すると下のような感じになります。

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財産が100万ドルで、引きだし率は4%

左が米国株式50%、米国債券50%

右が米国株式30%、海外株式20%、国内債券35%、海外債券15%となっています。

退職後の退職期間は50年と仮定。手数料や税金は含まれていません。

ここは、米国人目線のドルベースでの試算だという事に注意し、日本人目線に置き換えて考える必要がありますが、

少なくとも、米バンガードは米国の投資家に「分散投資は、投資における唯一のフリーランチ」と主張しています。国際分散投資を検討してみてはいかがでしょうか?

と提案しています。

【リスク⑤:定比率の引き出し】

一定の生活水準を維持できるよう設計されている4%ルールですが、

市場のボラティリティや、PFが枯渇する可能性を考えると、4%ルールは効率的ではないかもしれません。
例えば、市場の暴落時には、一時的に支出を減らす=PFからの引き出し率を下げる事をバンガードは提案しています。

生活水準が年々大きく変動することは避けたいものですが、ある程度普段の支出に柔軟性を持たせることで、退職後のポートフォリオが成功する確率を高めることができます。

【まとめ】

今後4%ルールを用いて、FIRE・早期退職の成功の確率を高めるには、

①目標に合わせた計画②ヒストリカルリターンは参考程度に留める③コストミニマイズ④分散投資⑤支出コントロール

を考慮することが大切です。

今一度4%ルールの前提条件を確認し、投資目標を立ててはどうでしょうか?

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